子どもにきまりを教えよう!

規律、ルールを教えるという考えだと教師が子ども達を管理するという雰囲気になってしまいます。

そこで、少しのニュアンスの違いですが、みんなできまりを守ると捉え、子ども達にも浸透させていきます。

きまりをまもる際のトレーニングとしてIRRモデルというものがあるので、紹介します!

当然のようにやっている方も多いかもしれません。

手順は3ステップです。

1 趣意説明する  2 リハーサルする 3 繰り返す

例を挙げます。例えば教室移動のきまりを身につけさせたいとき

ステップ1

今から教室移動のきまりを説明するよ!教室を移動するときは、廊下を通る人の邪魔にならないように背の順で2列になって右側を通るよ。他の教室では真剣に授業をしているから黙って歩くよ。こけたら危ないから前を見て、前の人と間をあけすぎないように歩くよ!

※低学年では黒板に図をかいて説明するといいですよね

ステップ2

じゃあ今から図書室まで行く練習をするよ。まずは背の順で教室の後ろに並びましょう。廊下側に背の低い人が来るように並びます。練習からしっかりできるかな?よーい、スタート!

ステップ3

廊下を歩いている様子を見て練習している様子を見て気になったら

他のクラスは授業中だったよね?どんなきまりがあった?

通る人の邪魔にならないように端によりましょう

と声をかけます


あとは、実践を通して気になることを確認してできるようにしていきます。あくまで確認です。

クラスの子ども達は、生活習慣から学力まで、それぞれ個人差がすごくあります。教室移動の方法など当たり前のことでも、練習しないとできない子もいます。4月当初は練習だと思って、できないときは怒るよりも何度も確認することが必要だと思います。やんちゃな子がふざけていても真正面から圧をかけて抑えるよりも、何度も趣意説明して確認すれば、少しずつだけどできるようになっていくと思います。教師が根気強く取り組むことで、力任せじゃない指導で子どもを成長させていけるといいですよね。